培養と培養室について

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受精をする担当

通常媒精、ICSIを行うのが培養士か医師かを前年同様に尋ねたところ、有意な変化はみられませんでしたが、圧倒的に培養士が多く、培養業務は、培養士が行うというスタイルが定着してきていることがわかります。大学病院などの大きな病院でも培養士が専門職として勤務するところが大変増えてきています。

ICSIの選択基準

顕微授精を選択するときの基準について、精子の状態から、前回受精障害があった、年齢から、貴重卵子だから、受精率が他より良いから、とその他とで調査したところ、精子の状態からと前回受精障害があったことでの選択が多いことがわかりました。
日本産科婦人科学会では、乏精子症を主とする受精障害でICSI以外では妊娠の見込みのないケースを対象としています。実際には、通常媒精よりもICSIの方が受精率は高いことから貴重卵子(1、2個)の場合、行うこともあるようです。

受精方法

受精方法では、通常媒精が 44.5%、ICSIが43.5%、スプリットICSI 12.0%、通常媒精からレスキューICSI が3.6%でした。
卵子が複数個ある場合は、通常媒精とICSIを行う卵子を半々程度に分けて受精させるスプリットICSIが増えてきています。

インキュベータの清潔で気をつけていること

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