5-5.インキュベータの種類と管理
インキュベータには、庫内が数段の階層に分かれた共同タイプと、個別タイプがあります。共同タイプでは、何組かの夫婦の胚を培養します。最近では、ドアの開閉による胚への負荷を避けたり、取り違えを防止するために個別タイプが多く使われるようになってきています。また、タイムラプス型が登場したことで、胚の成長観察のためにインキュベータから胚を出す必要がなくなりました。これは、個別型のタイプに管理カメラが連動し、胚の分割や成長を画像で捉え、動画として記録することができ、胚に負担をかけることなく培養できるため、成績が上がったとする施設もあります。ただ、非常に高額なため導入している施設は155回答中約27施設で、全体の17％に限られているようです。
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