体外受精を考えているみなさまへ

Quality Artクオリティーアートとは

Quality とは品質のことです。
ARTとは高度生殖補助医療(ART: Assisted Reproductive Technology )のことをいいます。
そして現在、日本には約600のART施設(日本産科婦人科学会登録施設)があります。
しかし、それら施設の診療には方針や方法、内容に違いがあります。
その違いから患者さんごとに結果として差が出ることはないのでしょうか?
みなが質の高い治療を受けて妊娠・出産に至るよう、守られるべきことはないのでしょうか?
本サイトは、体外受精を実施する施設を治療内容にこだわって紹介するために不妊治療情報センター・funin.infoが提供するものです。
あなたの受けようとしている治療が満足なものであるようにぜひ、本質を知って治療に臨んでいただくためにも、参考にご覧下さい。

保険診療で変わったこと

不妊治療の保険診療が始まり、1年が経ちました。保険適用化については、関係者の間でも色々な議論が 重ねられ、患者さんにも喜ばれ、社会貢献度も高いものと賛成意見が伝わる中、これまでの個別化された診療ができなくなるとの心配の声もありました。
今回のアンケートは、保険診療に注目して情報を収集しました。
結果、以下のような様子がわかりました。

1、保険診療では治療が画一化され、どの治療施設でも同じ診療が受けられるものとして治療に対する勉強心が薄くなり、知識不足の患者さんが増えている

2、患者さんへの説明時間が長くなっている

3、保険適用後、患者さんは増えていて、特に30〜34歳の層で増えている

4、保険診療で30〜34歳の層が増えたことから妊娠率が上がっている

5、高年齢層での保険診療は自由度が少ない分、妊娠が難しいケースがでている

6、治療が画一化されるため、転院時の胚や精子の移送&受入がしやすくなった

7、先進医療との組み合わせで、診療のしづらさがでている

気づくことはまだまだあるかと思います。今回のアンケートでは拾えなかったことで、不妊治療の現場で変 わったことは、本編で知ること以上にたくさんあるでしょう。その変化が今後の不妊治療の発展に結びつくよう、 そして少しでも体外受精を考えている人の参考になるよう、まずは本アンケートの結果をご覧ください。

Special thanksご協力いただいた施設・企業

関連企業の紹介

関連企業には、製薬会社や医療事務関係業者、検査機器販売会社、医療機器製造メーカー、そして顕微鏡、培養液など
培養室で使う製品を取り扱う企業などいろいろあります。
今後も、さらに医療者と共同研究・共同開発を進め、
治療現場そして患者様に朗報を伝えられるよう期待しています。

アンケート回答施設

アンケート調査は、2022年10月から2022年12月に実施しました。
アンケートが詳細にわたり、設問数も多いため、回答をお寄せくださった施設は、 これらの集計情報が患者と医療者の双方にとって有益であるとの高い意識を持ってご協力いただいているものと考えます。
また、ご協力いただいた体外受精実施施設の皆様に心から深く感謝を申し上げます。