誘発方法と使用薬剤について

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2-5.誘発時に実施していること

FSHの基礎値が高いなど卵巣機能低下が考えられる場合、排卵誘発剤を使用しても卵巣が思うように反応しないことがあります。
そのため排卵誘発を始める前にFSHの基礎値を下げ、正常値に近づける方法を選択することがあります。その方法として、カウフマン療法、ホルモン療法をあげ、実施している方法をお聞きしました。カウフマン療法は、女性の自然な月経周期にあるホルモン環境を薬によってコントロールする方法で服薬が完了すると月経が訪れます。ホルモン療法は、低用量や中用量のピルで排卵を止め、月経を止め、服薬を終えると再び月経が訪れるようになります。どちらも卵巣を休ませることが目的で、FSHの基礎値を下げることができるでしょう。
カウフマン療法のほうが若干多いですが、ホルモン療法と比べて特に有意差はありません。
両者を合わせると75施設になりますが、特になしは66施設あり、これらを比較しても特に有意差は見受けられませんでした。これらから、卵巣機能低下のあるケースに対する誘発方法については、もう少し詳しい調査が必要だと考えています。

誘発時に実施していること

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