誘発方法と使用薬剤について

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2-4.治療や入院を要するOHSSの発症率

排卵誘発の副作用として、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)があります。重症化すると血栓症になりやすく、これが要因となって脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性や、妊娠が成立するとさらに重症化する傾向もあり、とくにロング法やショート法ではこれを回避することも大切になってきます。排卵誘発をする以上、卵巣の腫れは多少なりとも起こりますが、入院加療を必要とするケースは、GnRHアンタゴニストの登場や排卵誘発方法の工夫から低下傾向にあります。今回の調査では、155施設中142施設からOHSSの発症に関する数値回答があり、最も高いところで30%、低いところは0%、平均は2%でした。30%の発症率と回答した施設は気になりますが、軽度の症状であることを祈ります。

治療や入院を要するOHSSの発症率

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