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9-3. 流産と出産について

体外受精による妊娠では、一般妊娠に対して流産や早産になるケースが多いといわれることがあります。
実際はどうでしょう。
実際ではどのような状況なのかを尋ねてみたところ、流産に関しては一般妊娠よりも多いという回答が半数以上になりました。その原因については、治療年齢が高いためとあります。
平成27(2015)年人口動態統計によると第1子出生時の母の平均年齢は30.7歳ですが、9-1からわかるように体外受精を受けているもっとも多い年齢層35~37歳未満よりも若くなります。体外受精を受けている時点で35歳として、36歳で妊娠し、その10カ月後に赤ちゃんが生まれてくるわけですから、母親は37歳くらいということになります。胚の染色体異常率は、高年齢になれば確率もあがってくるので、これが流産へとつながっていきます。そのため体外受精だから多いとは言い切れないことが一般妊娠時と変わらないの28%に含まれているのでしょう。
体外受精が原因かについては、大規模で専門的な調査が必要になるでしょう。早産については、一般妊娠時と変わらないが半数でした。やはりこれも年齢が高いことが理由にあげられています。

流産と出産について

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