胚移植について

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6-7. 多胎妊娠時の周産期施設との連携

多胎となったケースでは、出産に先がけて周産期医療との連携が必要になってきます。受ける側の産科では、安全に出産するためにいろいろな検討や処置が施されます。このとき、生殖医療の医師と患者と産科医師がしっかりコミュニケーションがとれていなければ問題が起きることもでてくるでしょう。
生殖医療の医師がどのような治療をした結果、多胎が起きたのか。患者は何を希望していたのか。産科の医師にどこまでの責任が生じてくるのか。それらのことも考え、多胎の問題だけに限らず、生殖医療におけるリスクに関しての情報を共有して安心できる安全な生殖医療・不妊治療を目指すことが第一です。
忙しさの中で、そのことについてはどこまで考えられているのでしょう? 多胎妊娠になった場合の周産期施設との連携についての設問では、 良いが127施設、多胎が減少し連携もよくなっているが17施設でした。実際に受入れ先の確保に困難が生じることがあるとする2施設もあり、無回答が14施設でした。
移植胚数が多いことが要因となって多胎が生じ、NICU(新生児集中治療室)やMFICU(母胎児集中治療室)が必要になるのは、受け入れる病院としても、やはり「避けられたのでは?」と考えるでしょう。それが「受け入れ先の確保に困難が生じる」ことにつながるのであれば、確率は低くても自分の身に起こらないよう、治療を受ける夫婦が、子どものために考えなくてはならないことなのかもしれません。

多胎妊娠時の周産期施設との連携

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