胚移植について

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6-4. 移植する胚の数

移植胚数の様子を、初期胚と胚盤胞とでみてみると、会告どおり1個胚としている施設が初期胚では141件と胚盤胞では144件でした。2個胚移植する理由では、ともに治療歴に応じて、年齢に応じて、夫婦の希望の順となっています。
夫婦の希望で2個胚移植されるケースが初期胚では52件、胚盤胞では46件があることが懸念されます。これが原因で多胎となり妊娠や出産時の母子の危険につながることがあるかもしれません。これまでの治療歴や胚のグレード、また母体の問題(高血圧、年齢、肥満など)などから多胎妊娠は危険と判断されれば、夫婦に希望があっても2個胚移植はされていないと思いますが、多胎妊娠に関する知識を十分に持って体外受精を受けることも重要です。移植胚数に関するコメントを読むと、より詳しいことがわかります。多胎防止のために原則1個とする学会の会告が守られていて、2個胚を移植する場合のルールや移植胚の組み合わせなどが読みとれます。受ける側も十分に理解して生まれてくる赤ちゃんの安全を考えましょう。

移植する胚の数

移植胚数に関するコメント

  • 基本的に1個
  • 単一胚移殖のみ
  • 日産婦のガイドラインに従っている
  • ET3回までは1個
  • 35歳以下で移植2回目までは1個移植とする。
  • 胚盤胞必ず一個移植、不良胚との2個胚移植はしない、必ず習熟した医師が行う
  • 原則1個、良好胚ではない場合は患者背景に応じて2個移植する
  • 原則、年齢が高くても移植胚は1個、希望があって、かつ会告の範囲で可能なら2個移植をする
  • 胚盤胞の2個移植は行わない
  • 特殊な場合は十分インフォームドコンセントを行う
  • 既往歴(子宮頸ガンと円錐切除術、外妊、筋腫の手術、一卵性家系)により原則一個としている
  • 2段階移植(分割胚1つ+胚盤胞1つ)

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