胚移植について

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6-1. 移植胚に関して

胚の分類としては回答全施設平均で、新鮮胚28%、凍結胚72%でした。新鮮胚28%の内訳は、初期胚が71%、胚盤胞が29%でした。凍結胚72%の内訳は初期胚が24%、胚盤胞が76%でした。
移植胚に関しては、新鮮胚100%の施設もあれば、凍結胚100%の施設もあり、その中でも初期胚100%の施設あるいは胚盤胞100%とする施設があります。それほど施設間で胚に対する考え方が違うのです。これは、円グラフ横の棒グラフを見ていただくと、更に詳しいことがわかります。新鮮胚移植では、初期胚移植をする割合が、90%以上という治療施設が多く、逆に胚盤胞で移植する割合は、0%だとする施設も多いのが特徴です。凍結胚では、胚盤胞移植をする割合が多くなりますが、初期胚で移植をする施設もあり、新鮮胚移植の割合と比べて、グラフの変化はなだらかです。初回体外受精では、なるべく人為的操作を加えず、できるだけ体内環境に早く移植するという方針の治療施設もあります。また卵管に問題のあるケースでは、胚盤胞移植をするということもあります。凍結胚移植では、胚盤胞に成長した胚を凍結するケースが多いことがここに関係していることがわかります(5-16参照)
新鮮胚移植の選択理由を例を挙げて聞いたところ、患者希望が最も多く72施設、つづいてART初回時が62施設、年齢が高いときが42施設、凍結胚で妊娠しなかったときの33施設でした。
凍結胚移植の選択理由では、採卵周期でのホルモン値・子宮内膜の状態が良くないが121施設、新鮮胚で妊娠しなかったが67施設でした。
移植胚の選択については、グレードの高いものからが145施設、低いグレードでも移植するが33施設、さらにわかりやすい選択基準が欲しいとするところが12施設ありました。

移植胚に関して

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